kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

新たな活動のスタイルの1つ

 学校再開へのガイドラインが各地で公開され始めました。細かい部分まで考えてくださった教育関係者の皆様、ありがとうございます。その中には音楽の授業での歌唱や管楽器の演奏についても示されているものがあります。元のやり方(ビフォーコロナ)と同じようにというわけにはいかず、音楽活動には多くの制限が伴うスタイルになるでしょう。うまいこと知恵を絞っていく必要があると思います。

  さて、今日も素敵な動画がアップロードされていました。藤重先生の指導されている活水高校吹奏楽部のOGによる「風になりたい」です。現役生や先生を応援するという母校への愛校心にあふれた演奏になっています。音楽で結ばれた絆の強さを感じる1分46秒でした。歴代の卒業生がこんなに集まること自体がすごいことです。藤重先生の吹奏楽教育の賜物なのでしょうね。

 


活水高校吹奏楽部OG”風になりたい”

 音楽界では、「リモート演奏」「テレワーク合奏」というすっかりおなじみになりました。個別収録からの多重録音なので合奏している感覚にはならないかもしれません。しかし、完成した演奏動画は多くの人に元気を与える効果があると私は考えています。さらに、以前のブログでも紹介したとおり離れている人と簡単にコラボできてしまうというメリットもあります。

 これを部活動再開後の1つの取り組みにするのは面白いかもしれないと現在、考えております。個別に収録するにも家で音が出せる環境は、一般的にあまりないと思います。だったら、部活動再開後に学校でやればいいのでは?と思いました。学校での部活動再開後も全部員が1つの部屋に集まっての合奏には慎重論もあります(部員数や活動場所によりますが…)。そのような状況からしても個別に収録することは密を避ける手立てにもなるのです。つまり、「学校は、思いっきり音が出せる」「一斉合奏を避ける」という2つのメリットがリモート演奏にはあるのです。そこに「コラボレーション」の発想を足します。同じ楽譜を同じような方法でいくつかの学校で取り組むのです。それらを結集すれば、この状況下ならではの「合同バンドによる合同演奏」となるのです。

 緊急事態宣言が解除されたあたりから、そのようなイメージを膨らませております。第2、第3波の心配や授業数の確保など様々な検討事項もありますが、個人的につながりのある吹奏楽指導者の中には賛同してくれている先生もいらっしゃいます。卒業生も巻き込んでスペシャルバンドを作る夏を計画中のKMDでした。