桜も咲き誇っていますが、「いつもの春」のように桜を愛でることも難しいこの頃です。ただ、明日・明後日の入学式、始業式に桜が持ちそうなのはありがたいことです。昨日の夜に投稿されたフレックス版「世界に一つだけの花」の演奏でお花見の代わりはいかがでしょうか。
フレックス版については、以前のブログで否定的な意見を書きました。しかしながら、工夫次第では、１冊の楽譜で色々な演奏形態が可能である奇跡のコスパとなります。いろんな編成で演奏し、編集してつなげている一見すべき動画です。
近年の課題曲の中で圧倒的な人気を誇る「さくらのうた」です。しっとりとしたクラリネット5重奏版もオススメです！
この曲は、切ない感じがあります。お花見とか春の高揚したイメージではなく、春が持つ別れとか変容とかこの先の希望の裏にある不安とかそういったものがこの曲には含まれていています。それが調性に関わっているのがミソです。どこか影のある春が奏でられますが、曲の1番最後は明るい和音で終わる「ピカルディ終止」を採用しています。そこが「おしゃれ」であり「春」を絶妙に表現しています。
[Cl5] さくらのうた ～FIVE/福田洋介/ Sakura Song – Five/by Yosuke Fukuda
