kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

効率的な練習を目指して イントロダクション

  部活動におけるガイドラインを受けて活動を見直してきた2019年度もあと1カ月ほどです。現場の創意工夫と苦労が徐々に明るみに出てきている時期とも言えます。発売から少し時間が経ちますが、今月のバンドジャーナルにも関連特集がありました。今年度を受けての来年度を準備する3月に入ります。今一度、活動内容や練習スタイルを見つめ直していこうと思います。

 

システム化された練習といえばイチカシです。

 


M93-S/市立柏高校吹奏楽部・石田修一先生の吹奏楽指導Ⅱ

 

 もちろん現場に「そのまま」取り入れることは難しい部分もありますがモデルとしては申し分ないですし、見直す視点をたくさん気づかせてくれました。映像や冊子は指導者だけでなく生徒も一緒に見ると良いと思います。

 

 今年度は、私自身が人事異動で所属校が変わりました。私が着任する前までは、練習時間が長く休みが少なかった部活動でした。ガイドライン&新顧問の考えのもとで今年度は活動日が大幅に削られたことになります。しっかりと調査し比較したわけではないですが、市内の中でも練習量は1番少ないのかもしれません。他校の熱心な先生方に脱帽です(時間を割いてくださる先生がいるのです!)。ただ、本校としては本番の数を削ったわけではありません。むしろ本校の吹奏楽部の活動の幅は広がっています。コンクールは好きではないので引き合いに出すのも気が引けますが、生徒の頑張りもあってここ数年間とれなかった金賞も受賞しました。

 すなわち、全体の活動量は減ったが、内容は濃くなったということになります。

 気を遣ってくださる保護者や吹奏楽連盟で仕事をされている先生から「部活動(吹奏楽)に対して熱心ですね」と言われることがあります。この「熱心」というのは私の中では「活動時間」ではありません。考え抜いた今できる最善の練習方法の提示や演奏指導だと思っています。今はそうした指導法を調べて試したり、指導者同士で交流したりするのが楽しくてたまりません。

 2019年度、本校としては今までにないスタイルで練習を刷新してきましたが、無駄がまだまだたくさんあります・・・。生徒の意欲(モチベーション)をいかにあげるか。飽きてしまったり眠くなってしまったりする練習はNGなのです。手を変え品を変え、模索していくしかありません。無駄なく効率的な練習を主体的にできる姿が理想です。まだその領域には達していませんが、15名ほどの小編成バンドとともに効率的な練習を目指していこうと思います。

 

 冒頭に取り上げたBJです。課題曲マーチへの鈴木先生(2021年度課題曲委嘱作曲者)の記事やガイドラインについての井上先生(JBA副会長)の記事もあります。

 

バンドジャーナル 2020年3月号

バンドジャーナル 2020年3月号

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2020/02/10
  • メディア: 雑誌